1938年に墨田区に創業して以来、常に「持つ人に喜びを、使う人に夢を与える革を製造すること」をモットーに皮革製造工場として歴史を刻んできました。私たちは、人にも自然にもやさしい、素肌のような革を創ることを目指し、1990年から植物タンニンで皮をなめす弊社独自のなめし技術である「ラセッテー」製法を開発しラセッテーレザーを製造してきました。そして、2015年より製造する全ての革をラセッテーなめしに切り替えて、人と自然と環境にやさしい革づくりに向けて更なる一歩を踏み出しました。
会社概要
企業名
英文名
創 業
設 立
所在地
山口産業株式会社
YAMAGUCHI SANGYOU Co.,Ltd.
1938年(昭和13年)
1962年(昭和37年)10月1日
〒131-0042 東京都墨田区東墨田三丁目十一番十号
電話番号 03-3617-3868(代表) FAX番号 03-3613-3239
資本金
従業員数
代表者
所属団体
事業内容
1,000万円
5名
代表取締役社長 山口明宏
全日本ピッグスキンタンナーズ工業組合、日本タンナーズ協会、東京商工会議所、日本皮革技術協会
・国産ピッグスキン(豚皮・豚革)のなめし、染色、仕上げ加工
その他、猪・鹿・羊・牛・馬・駝鳥・熊皮のなめし、染色
・WEB-SHOP運営
・工場見学の開催
・なめし技術協力

沿 革
1938年(昭和13年) 同所在地にて創業
1962年(昭和37年) 山口産業株式会社 法人として墨田区に設立
1968年(昭和43年) 東京都より化製場許可取得
1981年(昭和56年) 日本タンナーズ協会に所属
1994年(平成 6年) ラセッテーなめし特許出願
1997年(平成 9年) ラセッテー商標登録
2008年(平成20年) MATAGIプロジェクト開始
2013年(平成25年) MATAGIプロジェクト実行委員会設立
2017年(平成29年) 一般社団法人やさしい革 設立




社会活動の取り組みについて
区内小学校や皮革関連の学校・企業向けの工場見学会開催をはじめ、ラセッテーなめし技術を活用した人と地球と環境にやさしい取り組みを実施して参りました。そして一人でも多くの方々が協力し合い共創し、次世代へと繋ぐ社会活動となるように一般社団法人やさしい革を設立運営して行きます。
一般社団法人やさしい革
畜産や狩猟により排出される動物皮を、人と自然と環境に配慮した有効資源として消費に繋げることを目的に2017年2月に設立しました。ラセッテーなめし技術の有効活用により、自然・産地・労働環境の負荷を低減し安全な皮革消費文化を構築することを目指します。
MATAGIプロジェクト
日本国中で広まる鳥獣被害。その被害対策後に排出される動物皮を弊社で預かり、ラセッテーなめしをして、素材として産地に還す活動を行っています。猪や鹿などの頂いた命を繋げ、地域の有効資源とすることで、新たなものづくり産業が始まりました。2017年現在、全国190カ所以上の産地が生まれています。
レザー・サーカス
MATAGIプロジェクトで開発された獣革や、私たちの食肉文化が源である牛や豚など、ニッポンの畜産動物皮ブランド化推進を行うために、生産から消費までの新商流を形成する必要が生まれました。産地~作り手~小売~消費者を繋ぐ「CIRCUS(サーカス:サークルの古語)」は、やさしい革のマルシェや新商品開発など“コト”づくり支援をしています。
WORLD LEATHER PROJECT
近年、農業国が工業国化をする術として、クロムなめしを活用し、最も身近な資源である動物皮の産業化が浸透してきました。しかし急速な開発に工場内外のインフラ整備や労働環境・素材自体の安全面において、新たな解決すべき社会的問題が露見してきています。ラセッテーなめし技術協力により、安全で安心な革づくりができるように事業推進しています。
ラセッテー・リデュースプロジェクト
皮革製品の生産時には、裁断端切れとして産業廃棄物が出てしまいます。頂いた命を最後まで使い切ること、そして人間の知識と知恵で新たな製品を創り上げ最後まで消費することが、本当の循環型社会の構築には必要と考えています。革端切れまで十分に使えるラセッテーレザーの特性を活かし、やさしい革を有効に使い切るプロジェクトです。